初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
健の真似をして、今度はマモルが私のお腹に耳を当て

「お~い、お兄ちゃんが待ってるから早く出でおいで。

いっぱい遊んであげるからね。

ん~とね、あとね…。」

健パパ同様一生懸命話し掛けてくれている。


そんなマモルを見下ろしながら

「幸せだな…。」

自然に溢れ出た笑顔で呟くと、「凜…。」椅子に座る私の隣に立つ健の声に見上げると、甘く優しいキスが降り注がれ

「俺も幸せ…。」

艶のある低い声で囁いた。

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