初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
道路沿いのイタリアンのお店に入り、美味しい料理とデザートを食べ、
健はコーヒーを、私はカフェラテを飲みながら他愛ない話しをして、楽しい時間を過ごした。


寮の門限は十時で、それまでにはまだ時間があったのに、健は寮の近くに車を止め

「今日は遠出したし疲れただろ、また明日から講習たがら、ゆっくり休め。」

優しい口調で言う。


「もう少し一緒にいたいな…」

私は、ただ少しでも長く健と居たくて言ったのに

「学校でも会えるだろ?」

俯く私に、少し覗き込むように言った。

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