初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
学校が週明けから始まるという三日前

空は雲が厚く立ち込め、今にも泣き出しそうな、蒸し暑く、どんよりとした天気。


今日は健が、夏休み明けに向けての職員会議が午後からあると言っていた。

私はこうなったら無理矢理健の家に押しかけるしかないと、やっちゃんが止めるのも聞かず、この日強行手段に出た。


マンションに到着し、
健がまだ帰って来ていないのは分かっていたから
入口で待とうと思って、買い物袋を手に立っていると、管理人さんに声を掛けられた。


「おや、君は穏雅さんの…」

「妹です!」

そう言って頭を下げると
『中で待ったら?』と入口のドアを開けてくれた。

お礼を言って、健の部屋の前で待つことにした。

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