初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
遅いなぁ…
何時もこんなに時間かかるのかな?

あ、夕御飯食べて来ちゃうかな…

考え込んでいると

「凛…」

声を掛けられ、袋を片手に体操座りして俯いていた私は、パッと顔を上げた。


「あ、お帰りなさい。」

嬉しくて笑顔で言った。そして立ち上がり、
まず、勝手に管理人さんに妹と言ってしまったことを謝ろうと

「あの…ごめんね急に、
それに私、管理人さんに勝手に…」

言っている途中で、その言葉は遮られ

「うん、聞いた。
気にしなくていいから。取り敢えず中入ろう。」

健はそう言ってドアを開けてくれた。

私はその言葉に安心し
「うん!」と言って部屋へ入った。

< 55 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop