初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
健の唇が私の肌を這っていく…

首筋、肩、胸元へ…
そして、手がスカートの中の太ももへ…

!!
イヤッ…

私の体はビクリと跳ね上がった。

別人のような健が、
ただただ怖くて
抵抗も出来ず、震えながら泣くことしか出来なかった…


急に胸元に顔を埋めていた健がパッと離れ、
固まったまま動かなくなった。

ふいに健が手を伸ばしてきたので、咄嗟にバッと起き上がり、胸元をギュッと掴んで、この場から逃げ出した。

怖くて健の顔は見れなかった。


外へ飛び出すと、まだ雨が降り続いていたが、
私は何も考えられず、
ただ泣きながら、ひたすら雨の中を歩いていた…

< 59 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop