初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
「知り合い?
名前知ってたし…
何か心当たりあるの?」

やっちゃんが聞いたが、
全く思い当たることがない私は、首を傾げ

「誰かと勘違いしているのかな?」

そうとしか考えられなかった。


やっちゃんは、『ふーん。』と言いうと直ぐに教室を出て行ってしまった。


一応健に話したほうがいいのかな…


暫くして、やっちゃんを探しに廊下に出てウロウロしていると、
何だかズカズカと怒りのオーラを纏って、
こっちに向かってくるやっちゃん。

その後ろを『待って~』と追いかけてくるタクト先輩…

何時もの光景に思わず笑みが洩れ、微かに感じた不安は消えていた…

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