初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
え?ダ、ダブルデート!

驚いて両手と頭をブンブン左右に振って否定したのに

「ふ~ん、成る程ね…」

意味深な笑みを浮かべ
顎に手を当て、フムフムと一人納得したように言うと

「うちら大体金曜に集まって飲む事が多いんだけど、健には何時も断られていたのよね~
それが、夕べ珍しく来たと思ったら、
こういうことだったのね。」

続けて言った。


えっ…?
こういうことって?

私がカイくんと会うことを選んだ…

これって健を裏切っていることになるの?


直ぐに慌てて

「ちっ違います!」

否定したら、
彼女は、少し眉をひそめて

「ねえ、健はこのこと知っているの?

もし凛ちゃんが逆の立場だったらどう思う?
自分の知らないところで彼が、二人きりではないにしても、女の人と会っていたら…

確かに彼は年上で大人かもしれない。
でも、凛ちゃんと同じように傷つくし、嫉妬だってするのよ?」

その言葉とさっきやっちゃんから言われたことが重なり、私はハッとした

「あたし…」

発っした言葉は微かに震えた。

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