初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
受け取ったお茶をコクリと飲む私の隣に健は腰掛け、髪をそっと撫でながら、再び

「で、何があった?」

と微笑んで尋ねてきた。

私はゆっくり今日あった事を話した。


話し終えた私は、
健、こんな私の事嫌になったかな…

そんな事を思いながら健の顔を覗き込んで

「嫌いにならないでね」

心配気に言うと、
健は、苦笑いを浮かべ私を抱き寄せて

「それはこっちの台詞だよ。年の差あるし、凛モテるし、いつも気が気じゃなかった……

嫌わないで欲しい。」

そう耳元で言いながら、抱きしめた腕に力を入れた。


健…も…?

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