初恋愛 ~ブルーグレーの瞳~
そう言うと、体を離し
見上げる私に笑顔で

「このままだとヤバイから…
よし!
飯食いに行こう。」

と続けた。

覚悟していた私は、驚いたのと、気が抜けたのでポカンと口を開けてパチパチと激しく瞬きをし、
呆気にとられていた。


すると健は、間抜けな顔をしているであろう私の耳元に顔を近付けて

「もう次は我慢出来そうにないから、宜しくね。」

悪戯っぽくクスッと笑ってみせた。

その言葉にも笑顔にもドキリとして

「もう!知らない!」

真っ赤になっている顔を見られたくなくて、照れ隠しに頬を膨らまし、
拗ねたふりをしてそっぽを向いた。


有り難う健…
今度はきっと…ね。

< 82 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop