【短編】勝負下着の選び方

 地下鉄に乗って繁華街へ。
 そのあと徒歩で、いつもはあまり来ない大きなデパートの前までやって来た。


 スタバでコーヒーを飲んでいる三十歳くらいの女の人の髪が、とっても素敵なウエーブなのが目に入る。
 
 長い髪。
 
 いいなぁ、わたしもあんな風にしたかったのに。
 
 十月になっても暑かったから我慢できずに切っちゃったときには、まさかあいつとこんな感じになるなんて思ってなかったんだもん。


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