Joker
「私は最強だと、時として人は言う。しかし時によって、私は最凶だとも言う。
……つまりきみにとって私が最強になるか最凶になるかは、きみ次第ってコトさ」
男……いやジョーカーは、名のった後にそう言って、肩を竦めた。
言われた意味が、よく分からずに、少年はきょとんとした表情。
ジョーカーはそれを見て笑う。
「分からなくたって、いいさ。ただ分かってほしいのは、私は望みを1つしか叶えられないということ」
「どうして?」
「だって願いを叶えるには、相当のエネルギーを使うからね」
「そうなんだ」
で、きみは何を望む?
……問いかけに、少年は言った。