Joker

少年は驚いたように振り返る。

今日が何の日か忘れていたのか、はたまた男が知っているなど思わなかったのか。


もはやそれは、ジョーカーには分からぬこと。


だからただ、見送っていた。









「……よい夢を」





その呟きは、届いただろうか。



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