星月夜



それに行く前に、原くんに伝えたいことがある。


そう決めた。


留学するもしないのも。


そうしても言いたいことがある。


「原くん・・・。バイト終わったあと、時間ある」


「ああ」


その一言で微笑む。


バイトが終わり、裏口で待っていた。


「こんなところにいたのか」


白い息で駆けつける原くん。


< 53 / 93 >

この作品をシェア

pagetop