星月夜




「え」


「もし、原くんがそんなこと言っても・・・。」


ふと、巡らせた。


「私は彰じゃなきゃ、だめなの・・・っ」


最後は蚊のような声になってしまった。


「なぜ。なぜそうなの」


原くんは必死に訴えている。


「俺のほうが、夜鶴さんのこと好きなんだよ。」


原くん・・・


「彼氏はもしかしたら、夜鶴のこと遊んでいるんじゃ・・・」


「そんなこと言わないで」



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