星月夜




もしかしたら・・・


そう思った。


「確かに彰の気持ちはわからない。でも、私は彰しかいない。」


はっきりとした決意。


「理屈なんてどうでもいい。原くんは恋して、理屈にとらわれたことある?」


「ない」


少し沈んでいるように見えた。


「私のこと好きになってくれてありがとう」


この言葉は笑顔で言える。


原くんは笑った。


「完敗か。」


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