星月夜




「なぜ、知っているのですか?」


少し声がかすれた様な気がした。


それは、寒さからなのか。


「いや・・・。夜鶴が呼んでいたなと思い」


本当はウソ。


前、デートしたときに着信音に“原くん”が出たのだ。


「夜鶴か・・・」


ポツリと呟いた。


「そういえば、夜鶴の居場所知っているか?」


挑発な顔で、聞いてきた。


「その前に、名前を教えて欲しい」



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