星月夜



「夜鶴の両親は、共働きでいつも一人でした。」


「2年前。両親は一時帰国しました。」


「そして、すぐイギリスへと行くのです」


「今まで我慢していたものが、できなくて。飛行機のチケットを奪ったのです」


「本当はいけないことだと思った。たった1日でも傍にいて欲しかった」


「そして、両親は亡くしたことを気付いたが、何も言わなかった。そして、1日中夜鶴と遊んだ」


「そして、1日遅れでイギリスへと旅立った」


「そして、その飛行機は2度と陸に着かなかった」


へ?


「ハイジャックされた。そのまま、海へと沈んでいった。その中に、両親が乗っていた」


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