赤い糸。
大好きな
線香花火も終わり
花火が全部終わって
『夏も終わったなぁ』
なんてひとりで心の中でシミジミしてたとき。
さっきの男の人の顔が
目に入ってきた。
『...ん?
だれ?
...まさか??』
『.....小林??』
『うん!
そぅやで。
桜井やんな。
ひさしぶりー』
『えぇ。
声変わりしてるぅ!
メチャ懐かしい
ひさしぶりー
』
小林恵太。
身長も高くなって
声変わりもしてるけど
小学校のときは
私よりも
ちっちゃくて
声も高かったから
いっつもからかってた。
たぶん。
かなり仲良かった記憶のある男の子。
そんな小林が
10年たった今、
大人の男の人になってて
仲良かった昔の面影が全くなくなっていた。
なんか
寂しかった。
てゆうより、
知らない人みたいで
変に緊張してる
わたしがいた。