Firstーファースト
「はぁ。。」



私から出るのはため息ばかりだ。。



その時だった



「ナナ~おはよう」




。。うん?




顔を上げると心配そうに愛美が立っていた。




「おはよう。。」




「ナナ。。大丈夫??」




「いや、うん。。」




「ナナが元気ないと、私まで元気でないよ。。」




「ごめん。。」




「。。本当に好きなんだね」




「えっ。。?」




「中野くんのこと。。」




「。。。。」




「そんなに好きなら、もう一度。。気持ち伝えたらいいのに」





「。。。えっ」




愛美が言った言葉。。



私はその言葉をまったく同じように中野くんにも言っていた。




もう一度。。気持ちを伝えたらいいのに。。




それが、どんなに難しいことなのか。。



今、自分が恋をして。。



その怖さを知ったんだ。。
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