Firstーファースト
私が中野くんに気持ちを伝えてから1週間が経った。。



私は大森くんにも、愛美やリカ、実花にも。。



中野くんに気持ちを伝えたことを全て話した。



愛美は「そんな気がしてた!頑張っちゃじゃん♪」と私を抱きしめてくれた。



リカも実花も「まさかナナが恋してたとは♪」と明るく笑ってくれた



大森くんには「そんなナナちゃんの気持ちを知らなくて失礼なこと言っちゃった」と謝ってきた。




もちろん私は、今でも中野くんが好き。





中野くんとは少し気まずいけど。。



部活にも、また休まず参加していた



そんな時だった。。



小池くんと同じクラスの実花の友達が、「マネージャーとは付き合ってないみたいだ」と話を聞いたらしい。




「そうなんだ。。」




「どうする。。もちろん中野くんには話さないでしょ??」



実花が言った。




「えっ。。何で?」




「だって。。言っちゃったら。。。」




「実花。。。ありがとう」



実花は私の気持ちを思って、言うのをやめようと言ってくれたのだ。





「えっ。。。でも」




「いいの、中野くんはその子のことが好きなんだもん。。」




「ナナ。。」




「そりゃ、目の前で仲良く歩く姿を見たらきっと落ち込むかもしれないけど。。でも中野くんが毎日悲しそうな顔をしてる方が私はもっと辛いんだもん」




「そんなに。。好きなんだね」




実花が言った




「うん。。本当、初めてこんな気持ちになった人だよ」




「そっかぁ」




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