モザイク男【コメコン】
ヘルプ屋
手鏡を胸ポケットにしまい込み、慌てて音のする玄関の方へ向かった


「はい、はい、」



返事をすると音は止み、静かになった



ヌルッとするドアノブを掴み、ゆっくり回してドアを開けた瞬間


「助けて下さい!」


その声と共に、いくつもの混じったような香水の匂いが俺の鼻を刺激する


そして、その声の主は、俺の胸の中に飛び込んでいた


モザイクで隠れている俺の顔では、表情が分からない


だが、突然のコトに内心、ドキっと心臓が飛び跳ねた
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