《バツ1子持ち、それでも大好きだよ先生!》美憂が生まれて、華の子育て奮闘記♪
夕顔の運動会当日。



一輝と私たちが学校へ向かうと、



何故か人だらけ。



父兄用のテントの中は場所取りのシートが一面と引かれている。



一輝と私はその場に立ちつくしたまま。



「華ちゃん沢田先生こっちこっち。」



誰かが私たちを呼ぶ。



その声は鈴子さんだった。


鈴子さんのそばに行くと、「華ちゃんたちの場所取ってあるから、


早く荷物を置いて。」



一輝と私はお弁当の入った荷物を置く。



「鈴子さん何でみんなこんなに早くからいるの?


運動会は9時からだよね?」


鈴子さんが笑って、「みんな場所取りしたいから、早くから来てるの。


あそこ見てビデオカメラを持ったお父さんたちが、


ゴール地点に並んでいる。」



なるほど凄い人だかり。



その中にお父ちゃんもいた。



家はビデオカメラは持って来てない。



ビデオ撮っても中々見れない。



デジカメで撮るしかない。


『華俺圧倒されぱなし。PTA競技、親子で縄跳び大丈夫か心配になって来た。』


一輝大丈夫だよ。



あれだけ練習したんだからさ。







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