your side
今日もバイトがあるからカナより先に学校を出た

十に会うかもと

少し期待して…

十はバスにはいなかった

バイト先に着いた

「唐沢さん新しい子入ったからよろしくね」

「はい」

紹介された長身の男子は
十だった

「あわわ?」

あたしは変な声になった

「ミキちゃんよろしくね」

十はあたしをミキと言った

ドラマだろ?
こんな偶然ないだろ?

この小さなオープンカフェであたしと十は
働くのだ

今日もきっと店長に
怒られるんだろな
< 12 / 45 >

この作品をシェア

pagetop