your side

彼女

あたしはカナに十がバイト先に来た事
帰り送ってくれた事
さらりと話した

「ミキ!それって!ジュウくんミキ本命なんじゃね?」

「ありえないよ…転入してきて2日だよ…すっごい偶然なだけなんだよね」

「そうかなぁ」

カナはウキウキしてた

あたしも正直ウキウキしてた

十の言った通り女子達は十の冷たい態度に少し飽きていた

けれどやっぱり遠くからでも見てるファンは多くて

あたしは完全に浮かれていた

自分は少し特別なんだと…
十にとってあたしは他の子と違うんだと

あたしは思っていた

決して何ひとつその娘達と変わりなかったのに…
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