your side

最悪のクリスマス

クリスマスまで十とは会わなかった

十は大学進学希望だった

学校でもすれ違いの日々

友達以上恋人未満のショックはあったけど

十へのプレゼントは買う事にした

友達以上に少しの期待をして…

カナとプレゼント買いに行く事にした

カナには十に言われた事ナイショにした…

「あんた達付き合ってないの?」

「ないよ」

「えーほんと?プレゼント買うんでしょ!家行くんでしょ!怪しい」

「付き合ったら真っ先にカナに言うでしょ」

「まぁ…そっかぁ」

隠す事なんて何もないはず…

「ミキ?大丈夫?疲れてない?」

カナの優しい言葉に
一瞬うるんだけど

「大丈夫でしょ!」

元気を振る舞った

プレゼントはニット帽にした

喜んでくれるかな…十

ほんとはウキウキしているはずなのに…
心は雲だった
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