your side
部屋に入るとベットと机以外ほとんど何もなかった

「ごめんごめん」

十がコーヒーの入ったマグカップを2つ持って上がって来た

「ありがとう」

あたしは緊張した

「十これ…クリスマスプレゼント」

十はあたしの横に座って

「わ!ありがと!」

ニッコリ笑ってプレゼントを開けた

「おーいいじゃん」

とニット帽を被って見せた
「オレからこれ」

十は箱を開けて
あたしの首にクロスのネックレスをつけた

「ありがとう!」

嬉しかった…

恋人ならもっと

「十…」

「ん?」

「あたし聞いたよ…お姉さんの足の事」

「…」

「十責任感じてるからあたしと付き合えないんでしょ?」

「…」

「そんなのさぁ…事故だったんでしょ?」

「…」

「十が全部背負う事ないよ…」

「…」

「お姉さんを1番に考えなきゃならないって気持ちは分かる…」

「…」

「だったらあたし2番でもいいよ!」

「は?」

「十の側にいるよ」

「何言ってんの?」

あの冷たい目の十がそこにいた…
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