アネモネの花
「そか。…じゃあ、さなはこれ…な」

「は…?」


私は紘人の言葉の意味をを全く理解出来ずにいたが、紘人はそれを気にも留めず、飲み物を買った。


車に戻り、鞄を手にした時、私は紘人に車に乗るように促された。


そして、“ほら”と言って渡された、温かいペットボトル。


「え?なに?」

さっきから、イマイチ状況がつかめない私に紘人が言う。
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