アネモネの花
「俺ね、試合終わった後っていつもこれ飲んでんの。やっぱビタミンCは補給しないとな。まぁ、試合終わってからずいぶん経ってるけど…」
「…?」
一人で勝手に話を進めていく紘人に、疑問の表情を向ける。
「あ、全部飲むまで降ろさねーからな」
「えー」
一瞬、あっけにとられて、不満の声。
「えーってなんだよ、えーって」
私の言葉に対して、
“さなのためを思ってやったのになぁ…”
――なんて、言われてしまった。
そんなこと言われたら…
「じゃあ、ありがたく頂きます」
そう、答えてしまった私は自分の台詞に笑った。
「…?」
一人で勝手に話を進めていく紘人に、疑問の表情を向ける。
「あ、全部飲むまで降ろさねーからな」
「えー」
一瞬、あっけにとられて、不満の声。
「えーってなんだよ、えーって」
私の言葉に対して、
“さなのためを思ってやったのになぁ…”
――なんて、言われてしまった。
そんなこと言われたら…
「じゃあ、ありがたく頂きます」
そう、答えてしまった私は自分の台詞に笑った。