アネモネの花
友達として
『若い頃はさ、』
「なに?今だって若いじゃん」
いつもと変わらない、紘人との電話。
唯一の変化は、話題がサッカーだけってことじゃなくなったってことくらい。
くすくす笑いながら言う私の言葉の後に、再び話し出すのは紘人。
『短いオフは近くの県とかに、旅行に行ってたんだよね、俺』
「あれ、スルー?…で、なに?その、謎宣言」
『ん…とりあえず聞けって』
茶化す私の言葉を、紘人はすかさず制止する。
「なに?今だって若いじゃん」
いつもと変わらない、紘人との電話。
唯一の変化は、話題がサッカーだけってことじゃなくなったってことくらい。
くすくす笑いながら言う私の言葉の後に、再び話し出すのは紘人。
『短いオフは近くの県とかに、旅行に行ってたんだよね、俺』
「あれ、スルー?…で、なに?その、謎宣言」
『ん…とりあえず聞けって』
茶化す私の言葉を、紘人はすかさず制止する。