アネモネの花
「じゃあ行こ!」

「え…ちょ、」


ちょっと強引かもしれないけど――


「紘人が来てくれないと困るんだよねー。連れてくるまで戻ってくるな!…だって。酷くない?」

「ははっ!…分かったよ。しょうがねぇなあ」



言葉ではしぶしぶ、だけど表情はすごく嬉しそうに笑ってくれたので、とりあえずは一安心。


コート内へ案内すると、さっそくみんなの視線が突き刺さった。
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