アネモネの花
スパイク購入後、いろいろな店を回って、辺りはもう夕方。


前に行っていた“ドライブに連れて行って”というのを覚えていたのか、紘人が家の近くの海まで連れて行ってくれた。



「よし、ドライブ行こう」

「唐突だね」


…なんて。

本当、唐突すぎる。


「だってさ、今日はまだ、さなとあんまり喋ってないじゃん。買い物に夢中だったからなぁ」


紘人の何気ない言葉に、簡単に動いてしまう心。
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