愛心を持つ君に

決着

ドカッ!
まず実由のお腹に歩のひざ蹴りがはいった。
実由も負けずにグーで歩の顔面を打つ。
桃がおろおろしていると
幸太が悟に話をかけた。
「悟…お前の連れと歩どっちが勝つと思う?」

幸太はさっきの笑顔とはまったく別の
冷たい笑顔で悟に言った。
「…俺は連れを信じます。」
悟の答えは…実由。

「うっ!!」

歩が喘いだ。
実由の頭突きがツボにはいったようだ。
そのまま歩は身動きがとれないまま
地面に寝そべった。
実由が勝った。
「あたしの勝ちですよね?歩さん。」

「…K高の頭はあんたに譲るよ。」

この日から
この5人は急激に仲良くなったいった。

高校生活1日目のことだった。
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