愛心を持つ君に
すると3年の間から長身の黒髪に緑のメッシュを
いれた女と坊主で眉ピをした体つきのいい男がでてきた。
「うち3年の女子の頭の新庄歩ってもんだけどお
でしゃばりすぎよ?」
「俺は和泉幸太。
おい1年。お前らあとで体育館裏にこい。」
さっそくお呼び出しかよ…
と桃は思いながら中学時代のころを思いだす。
前にもこんなことがあった。
実由が先輩の靴を踏んでしまい、桃とともに
呼び出しをされた。
もちろん話し合いなので解決できることもなく
殴り合い。
今となっては醜い争いだなって思う。
「了解~ッす♪」
悟はどことなく嬉しそう。
これで学校に名が売れると
思ったのだろう。
かったるい開会式も終わり、3人で体育館裏に向かう。