雪花の唄【詩集】
 


 雪 積もりて 迎えた夜明け

 日を射返す その白のまばゆさは

 神々しい程に 気高く

 人の慢心など 易々と見透かしそうで

 私は ただ自信なく俯いて

 身動き一つ とれないで


 溶け行く雪の様を じっと見つめるうちに

 知らず知らずに 頑なな心 水へと戻り

 大地へと染み入るようで



 ―― これで優しくなれる



 消え行く不安に


 生まれ来る 安らぎに



 ―― そうだ きっと、ここが始まり











【雪どけ】


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