雪花の唄【詩集】
ちらちらと舞う雪の中
あなたの背中を追い掛けて
何処へ向かっているのか
知らず
何処へ向かっているのか
聞かず
大きな背中を ひたすらに追い掛けていって
ふと立ち止まり あなたと共に振り返るとき
同じ軌跡を辿る二つの足跡が
ずっと遠くから 時に重なる程に
近く
長く長く繋がり
二人の足元まで続くのを見て
ふと微笑み合い
また歩き出す
あなたの大きな背中を
ただひたすらに 追い掛けていって
【 雪の軌 】