キミは私のモルモット

「うん、私がフッたの」

「じゃあ、何でそんなにつらそうなんですか？

未練があるなら、取り消せばいいじゃないですか。

真山先輩、忘年会の時『何でふられたのかわからない』って頭抱えてましたよ。

何が理由だったんすか？」

「強いて言うなら…、性格の不一致」

「性格？どういうとこが？」

「…具体的には言えない」

「じゃあ、俺には言えなくても、真山先輩には言ってあげてくださいよ。

そうじゃないと、真山先輩も、美雪先輩のこと吹っ切れないと思うし」

「言っても…彼には理解できないと思う。

別に彼が悪いわけじゃないの。

ただ、合わないだけだから……」