キミは私のモルモット
タカ君は、タバコに火をつけてフーッと煙を吐き出した。

「どうです?
俺のこと、わかりました?」

「ううん、これくらいじゃまだ何もわからないわ」

「まだまだ続くんですか?」

タカ君は、ちょっとうんざりした表情になった。

イケメンを困らせるのは、ちょっと小気味好い。

「まだ1時間にもならないわよ。
言ったでしょ、4時間は覚悟して」

「じゃあ、少し休憩。
俺にも質問させてくださいよ」

「なに?」

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