キミは私のモルモット
9月に入り、新学期が始まった。

長い楽しい夏休みが終わったばかりで、まだ勉強に身が入らない、そんなある日。

篤が、学校帰りに食事していこうと誘ってくれた。

もちろん、二つ返事でOK。

せっかくだから、最近オープンして人気だと怜奈が教えてくれたレストランに行くことに。

篤の車で店に向かっている途中、篤のケータイが鳴った。

運転中なので、イヤホンマイクで話す篤。

「もしもし。うん、うん。ああ、いいよ。じゃあ、階段降りたとこにいて。あと、そうだな、15分くらいかかるかもしれないけどいい?じゃ、あとで」

誰かと待ち合わせをしたような口ぶり。

「どうしたの?」


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