キミは私のモルモット
「あんまり酔うと、俺、責任もてなくなるぞ。
ほら、俺、歩くエロマシーンだから」

私は笑った。

「大丈夫。
キミが相手にするのは、一夜限りで合意できる女だけなんでしょ。

私は、そういうのができない面倒なタイプの女だから、キミは手を出せないわ」

頬杖をついてタカ君を見つめると、タカ君は目を細めて見つめ返してきた。

「…俺を挑発してる?」

「フフッ、まさか。
キミがそう言ったんじゃない。私は事実を言っただけ」

「俺を男として見てないって言ってるわけだ」

「とんでもない。
我がサークル一番のイケメン捕まえて、そんな畏れ多いこと!」

「ったく。いい根性してやがる」

「なにか?」

「なんでも」

タカ君は新しいタバコに火をつけた。

タカ君との応酬は楽しかった。



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