キミは私のモルモット
あー、酔ってきたかも。

ふだんなら自分から下ネタを振ったりはしない。

タカ君を呼んだときから、しきりに反対隣に座る怜奈が袖をひっぱったり小声で何か言ってるようだけど、耳に入らない。

「合意の上ですから」

「ちゃんと付き合わないの?ヤルだけ?」

「ええ」

「なんで?」

「別に。したいだけですから。そのほうが都合いいんで」

私って、からみ酒だったっけ?

頭の一部は醒めていて、そう突っ込んでるけど、口は止まらない。

「それで、気持ちイイの?あなたも、相手の子も?」

「ええ」

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