先生は…❤
だって。
だって、みんなが先生と金沢先生が、ラブホテル街を歩いてたって噂してたから……。
なんて、言えない。
「な…なんでもないです!!」
私は、顔真っ赤なまま。
慌てて顔の前で左右に、ぶんぶん右手を振る。
「ふぅーん」
金沢先生は無表情のままで、興味なさそうに言った。
私の様子に、気付かないのか、気付かないフリをしてくれているのかは分からない。
でも、良かったー。
これ以上聞かれなくて。