先生は…❤
瀬尾君は、私が逃げられないよう、がっちり、腕を組み出口に進む。
「待っ…!」
「宮森!!」
後ろから声を掛けられ、振り返ると、瀬尾君も、足を止め先生を見た。
「…気を付けるんだぞ。」
車に?瀬尾君に?
どっちともとれる言葉だった。
先生、笑ってるけど、目が笑ってない気がする。
「先生、大丈夫。俺がいるから。」
瀬尾君に気を付けてって意味だったら、その言葉、フォローになってないよ。瀬尾君。
そして、瀬尾君は、私の抵抗むなしく、私を引きずるように教室を出てしまった。
痛いほど、先生の視線を感じる。
せっかく、先生と、いい雰囲気だったのに(泣)。