先生は…❤
恋の魔法!?
「…梨。花梨。」
「うぇ!?」
うわの空だった私に、瀬尾君が急に声を掛けてきたから、
ビックリして、少しとぼけた返事をしてしまった。
「ボーッとしてた?」
クスッと笑う瀬尾君。
「う、ごめん。」
「うん。あのさ、ここのコンビニに寄るからちょっと待ってて。」
そう言うと、瀬尾君は目の前にあったコンビニに急いで入っていった。
「はい。お待たせ。」
瀬尾君は、すぐお店から出てくると、
私の目の前に、ホカホカの肉まんを差し出した。
「歩きながら食べよう。俺のおごり。」
「ありがとう。」
私は、笑顔で肉まんを受け取った。
そして、私達は食べながら歩きだした。