先生は…❤


「何?何の話してるの?」


彼氏に手を振って、別れた京香が、こっちに駆け寄ってきた。


「花梨、最近キレイになったから、好きな人いるの?って話してたんだよ。」


「えー?花梨って好きな人いるの?
瀬尾君とか?キスされたとか言ってたし。好きになっちゃった?」


京香は、ウフフと含み笑いをしながら私を見る。


「瀬尾君!?まさか、違うよ。」


私は笑って、顔の高さで片手を左右にヒラヒラさせた。


「そっか。でも、好きな人できたらちゃんと教えてよ?」


< 149 / 179 >

この作品をシェア

pagetop