先生は…❤


マンションの自分の部屋に入ると、まだ暗いままだった。


まだ、先生が帰って来ていないことにホッとする。


どんな顔をすればいいのか分からないから。


私は、部屋で着替えて晩御飯の準備を始めた。


料理ができた頃、先生が帰宅し、テーブルに向かい合わせに座り食事をする。





「何かあった?」





私がいつもと違う態度に、先生が気付き、聞いてくる。


いつもだったら、私の事に気づいてくれることが嬉しかっただろう。


でも、今の私に、その言葉はつらいだけしかなくて胸が痛かった。


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