先生は…❤
先生は私の頭を撫でてくれた。
不器用に。でも、そっとそっと壊れ物にでも触れるかのように優しく。
でも、今、私は目を開ける訳にはいかなかった。
先生に、私の心が見透かされそうだったから。
だって、先生は私の心を読むのが上手だから。
今だって、私が起きていることに気づいてて、
それでも、先生は騙されてくれているんだと思う。
こうして頭を撫でてくれてるのは、
私に、何かあったんじゃないかって心配してくれてるんだよね
そして、先生は優しく囁くように言った。
「ゆっくり、おやすみ」
そう言うと、私の額にそっとキスをした。
気が付くと、私は本当に深い眠りについていたんだ。