先生は…❤
「でもね、花梨。
俺は怒ってるんだよ。怒ってるし、そして、悲しい…。」
「え…なんで」
「…何、周囲の声に惑わされてるんだよ。」
悲しげな表情をした先生が、私をまっすぐ見つめる。
「ねえ、俺のこと信じて?俺の言葉だけ信じて…」
「うん」
分かった。信じるよ。
先生の事も言葉も。
ねえ、先生。
好きな人の事って、どんなに、信じていても信じたくっても、不安になっちゃうものなんだね。
信じてるけど、先生の事、好きだから不安になっちゃうんだよ。
でも、もう大丈夫だから。
先生の言葉なら信じられるし、信じるからね。
「うん、信じる。だから、あの夜の事教えて?」