成立事項!
「「「瞳ちゃんっ!!!」」」
数人の女子が、瞳の机に群がってきたものだから、栖栗は唖然とした。
けれど、瞳は慣れているのか、いつものようなオーバーなリアクションはせず、どこか複雑そうな顔をするだけで。
「ねぇねぇっ!今日って生徒会長、何時に帰るか分かるっ!?」
数人の中の一人が尋ねる。
すると、後ろからひょっこりと小柄な少女が顔を出す。
「生徒会長って、どの辺で待ってたら来てくれるかなぁ‥!」
すると、隣りにいたぽっちゃりとした体型の少女が瞳の前に現れた。
「生徒会長って、去年は何人の人を入れてくれたの!?」
瞳が応える前に、矢継ぎ早に質問をしていくものだから、栖栗は眉を顰めた。
瞳はいまだに複雑そうな顔をしている。
「何で瞳ちゃんにそんなこと聞くのよ」
数人の女子を威嚇するように睨みを効かせるものの、彼女らはそれを気にすることなく顔を見合わせた。
「えっ‥栖栗ちゃん知らないの?」
きょとんとしながら、背の低い少女が問う。
「何を?」
栖栗は怪訝そうに首を傾げた。
すると今度は、ぽっちゃりとした体型の少女が、人差し指をピン、と立てながら口を開く。