もしもこの先-先生との約束-(仮)
月日が経つのは
本当に速くて
一年生が終わる
3月になっていた。
もうすぐ春休み…
消えかかっていた
ダブルデートは
春休みにすることになった。
私と健は順調で、毎週のデートも
ずっと続いている。
喧嘩もするけど大好きで
“ずっと一緒”だと思っていた。
二年生になったら
同じクラスがいいな...
もちろん
藍、奈緒、春とも♪
だけど私の学校は
二年生からコース分けがあり
そのコースによっては
クラスが違う
数理、人文、福祉などがあり
県立の普通科高校にしては
珍しかった。
私と藍は離れるのが嫌で
二人で相談しながらも
藍が4大に進むために
人文コースに進み、
英語を勉強すると聞き
私も人文コースしようと
決めていた。
英語が苦手で
高校一年生の間
ずっと遊んでいた事もあって
不安だったけど…
“仲良く頑張ろう”
“二年生も一緒”って
ずっと二人は思ってた。
奈緒は、数理がいいから…と
二年生になったら
絶対同じクラスには
ならないと分かっていた。
春は…
悩んだまま
あれにしようこれにしよう
聞く度に答えが変わっていた。
毎日くだらないことで
笑って騒いでバカやって…
そんな“青春”みたいな
日々が楽しくて楽しくて
奈緒と離れる事を知りながら
寂しいけど、だからこそ
“今”を楽しむことに必死だった