もしもこの先-先生との約束-(仮)
毎日の中で、
藍の勉強時間が増えていった。
同じ文系のクラスでも
2組は気合いの入れ方が
3組とは違い、
二年生でも受験を意識していた。
二人一緒にいたら9割が会話で…
勉強どころじゃない。
藍とは授業中以外で
一緒に勉強した事が
なかった事にも気づいた。
藍が周りの子たちと一緒に
勉強する姿を見て
“これで良かったんだ”と何度も
心に言い聞かせたりして…
受験モードの藍を見て
春も寂しそうだった。
遊び過ぎてたよね。と、反省もした。
蓮は藍の変化を見て
俺も頑張る!!と意気込んで
そうやって成長出来る二人は
素敵だなぁと思えた。
藍が必死に頑張る中、
私はひそかに頑張る事を決めた。
二年目の夏の始まりだった。